丹根 一夫

丹根一夫

Kazuo Tanne

  • 広島大学名誉教授・客員教授、2012-2014アジア太平洋矯正歯科学会会長


  講演・研究実績

 2013年までの研究業績:学術論文総数767編(和文389編、英文378編)
  • Current status of temporomandibular joint disorders and the therapeutic system derived from a series of biomechanical, histological, and biochemical studies. APOS Trends in Orthodontics, Volume 2015、January Issue.

 本論文は、これまでの顎関節症に関する研究のレビューを行うとともに、その研究成果を踏まえ、最新の顎関節治療について新たな知見の導出を目指した。

  • Bone Regeneration in Artificial Jaw Cleft by Use of Carbonated Hydroxyapatite Particles and Mesenchymal Stem Cells Derived from Iliac Bone. International Journal of Dentistry, Volume 2012, Article ID 352510, 8 pages doi:10.1155/2012/352510.

 口唇裂・口蓋裂患者における顎裂閉鎖は、患者に大きな侵襲を強いるため、これを解消するための間葉系幹細胞(MSC)移植による骨再生を動物実験において検証し、これが確実に達成されることを確認した。併せて、再生骨への歯の移動が可能となったことから、再生骨は正常な代謝機能を備えていることも実証された。

  • The 8th International Orthodontic Congress (2015. 9. 29, London, UK)

Current Status of Orthodontics in the Asian Pacific Region
アジア太平洋矯正歯科学会会長として、当該地域の歯科矯正学ならびに矯正歯科臨床の現状を調査するためのインターネットインタビューを行い、その結果を発表した。

  • 第23回日本成人矯正歯科学会学術大会(2015.6.21、東京)

成人不正咬合患者の包括歯科治療に対する矯正歯科の果たす役割:治療がもたらす全身の健康増進とアンチエイジング効果
歯の欠損、歯周病などを有する成人患者について、矯正歯科治療によりどのような効果が発揮されるかを、実際の症例を供覧しながら具体的な説明を行った。その結果、歯の位置異常を改善し、良好な咬合を創り上げることが口腔ならびに全身の健康回復をもたらし、ひいてはこれが健康長寿に繋がることが強く示唆された。

  • 2016年中国矯正歯科学会年次大会講演(2016.10.12、西安、中国)

Therapeutic system for open bite with use of orthodontic anchor screws (OASs)
開咬の原因のひとつである口呼吸に着目し、これによる顎顔面骨格の不正の発現機序と全身の健康に対する影響について説明した上で、アンカースクリューを用いた最新の治療体系について講演を行った。


  著作など

  • 包括歯科医療対応の矯正歯科治療
    東京臨床出版、東京, 2005.

  • 歯科矯正学(相馬邦道, 他編)第5版
    分担執筆、医歯薬出版、東京、2008.

    他64冊


  略歴

  • 昭和24年 1月 鳥取市生まれ

  • 昭和49年 3月 大阪大学歯学部卒業、弓倉賞、楠本賞受賞

  • 昭和60年 8月 米国コネチカット大学客員教授(~昭和62年7月)

  • 平成 5年 7月 広島大学歯学部 教授(歯科矯正学)

  • 平成11年10月 第58回日本矯正歯科学会大会長

  • 平成12年 4月 広島大学歯学部長、広島大学大学院歯学研究科長(~平成16年3月)

  • 平成16年 4月 広島大学病院副病院長

          7月 広島大学医療社会連携センター長

  • 平成20年 5月 第32回日本口蓋裂学会大会長

  • 平成21年 5月 日本口蓋裂学会理事長

  • 平成23年 7月 第24回日本顎関節学会・第2回アジア顎関節学会 大会長

  • 平成24年 4月 広島大学大学院医歯薬保健学研究院教授  

  • 平成24年11月 アジア太平洋矯正歯科学会会長(~平成26年12月)

  • 平成25年 3月 広島大学名誉教授

  • 平成28年 4月 広島大学歯学部客員教授

    現在に至る


  所属学会・所属Study group

  • 世界矯正歯科連盟(World Federation of Orthodontics)

  • アジア太平洋矯正歯科学会(Asian Pacific Orthodontic Society)

  • 米国矯正歯科学会(American Association of Orthodontists)

  • 日本矯正歯科学会 指導医・認定医

  • 日本顎関節学会 専門医

  • 日本顎変形症学会

  • 日本口蓋裂学会

  • 広島大学歯学会


  受賞

  • 広島大学学長表彰、2008年

  • 中国地域産学官連携功労者表彰, 2010年

    他、優秀口演賞、優秀ポスター賞等53件

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